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光学的視覚補助具の選定

眼科によっては、レンズやフィルターを使ってもっと見やすくする方法を紹介しています。

(1)レンズを使って保有視力を補います
  • 新聞を30cmで読むには0.4の視力が必要です。
  • しかし、15cmでピントが合えば視力0.2で読めます。
  • レンズを使って15cmにピントを合わせれば、視力0.2でも新聞が読めます。
(2)フィルターでまぶしさを抑え見やすくします
  • 使う人と場所に適した色と濃さを選定します。
  • 視覚障害身障手帳所持者には補助があります。

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拡大鏡(卓上式・手持ち式・かけ眼鏡式)

拡大鏡(ルーペ)の倍率は1.5倍から13倍くらいまでのバリエーションがあります。一般的な手持ち式の他にも、置いて使用するもの(卓上式)、眼鏡に装着するもの(かけ眼鏡式)などがあります。低下した視力を補うためには、見るものと拡大鏡を眼に近づけて使用することをお勧めします。しかしこの場合、頭の陰になって十分な明るさが得られないことがあります。そのようなときは、ライト付きの拡大鏡が便利です。

望遠鏡(双眼鏡・単眼鏡・かけ眼鏡式)

望遠鏡は、遠くのものを大きく見やすくします。市販されている双眼鏡も使用可能で、小さなオペラグラスから使い始めるとよい場合もあります。よりはっきり見るために、視覚障害者用の単眼鏡やかけ眼鏡式の弱視眼鏡が開発されています。それらは高額ですが、補装具として障害者の補助の対象となっています。単眼鏡は、補装具の品目では弱視眼鏡(焦点調節式)として扱われ、4倍〜8倍くらいのものがしばしば使用されています。

遮光眼鏡

遮光眼鏡の定義は、『遮光眼鏡とは、羞明(まぶしさ)の軽減を目的として、可視光のうちの一部の透過を抑制するものであって、分光透過率曲線が公表されているものであること』です。まぶしさを弱め、明るいところでよく見えるようにするために使います。場所や時間によって見え方が異なるので、いくつかを使い分ける人もいます。視覚障害の身障手帳があれば、補装具としての補助が受けられます。

強度プラス眼鏡

強度プラス眼鏡は老眼鏡の仲間です。通常、新聞の本文を30cmの距離で読むには0.4の視力が必要です。しかし、矯正視力が、その半分の0.2であっても、見る距離を半分の15cmにして、レンズを使ってピントを合わせれば読めます。そのような眼鏡は、プラス側に度数を上げて作ることができます。これは両手が空くため、軽度の視力低下をきたした方には重宝されることが多いようです。

ピンホール

針で開けたときのような小さな穴をピンホールといいます。ピンホール効果といって、これを通して見るとどんな距離にあってもピントが合います。身近なものには、プリペイドカードの穴などがあります。ピンホールを使えば、レンズを使わなくても、ものを眼に近づけて大きく見ることができます。ただ、暗く視野が狭いので、必ずしも見やすくはありません。携帯電話などの光っている表示を見るときには向いているでしょう。